第28章 活動状況
百じゃないとダメだとちゃんと説明しないとダメだ!
「百瀬くんから初めて貰ったファンレターを読んでから千は変わりました。だから、百瀬くんの純粋で真っ直ぐな言葉なら千の心に届くんじゃないかって思ったんです。百瀬くんは人の心を動かすくらい明るくて優しい、私たちにとって凄く大切な人なんです」
「七桜が、家族に反対されたまま活動させるのは辛いし悲しいことだと・・・僕もそう思いました」
千も伝えようと一生懸命頑張って話してる。
「僕は、まだ七桜みたいに人の気持ちを敏感に感じ取ることはできないですが・・・これからはモモくんのこと少しの変化でも気付けるようになろうと思っています。だから、僕らと一緒に音楽すること応援してくれないでしょうか」
沈黙に緊張した空気が流れる...
その沈黙を破ったのは、お母さんだった。
「ユキさんは冷たい人だと聞いていたけど・・・違ったみたいですね」
「千は、百瀬くんが変えてくれたんです。それに、元から冷たい人でもないです。ただ、人付き合いが苦手で口下手なだけで・・・これでも人間らしくなったし、気遣いもできるように少しはなりました。百瀬くんには感謝してます」
「そこまで言う?酷いな・・・」
「本当のことでしょ?あと、万の代りって瑠璃さんは言ったけど、確かに後から入るのは代りと言われても仕方ないのかもしれませんが、代わりに入ってもらったんじゃないんです」
「これから、3人で新しいRe:valeを初めていきます。前とは全く違うRe:valeになります。モモくんは今、慣れない事をして一生懸命頑張ってくれています。万が見つかっても、モモくんがいるRe:valeが本当のRe:valeです」
「でも、芸能活動なんて将来決まってないようなものじゃない?」
「そうですね・・・そう思われてもしょうがないと思いますが、私たちも遊びで音楽してるわけじゃありません。今は怪我も治ってないので活動はできていませんが、その分ライブを再開するために、この時間を今必要な事に使っています」
前と違うRe:valeになるために、今もたくさん練習してる。
「絶対売れてみせます。3人でやりRe:valeは最高だと思っています」
「百瀬くんの明るい性格は周りにもいい影響を与えてくれます。家族のみなさんが、百瀬くんを大切にしているから」