第28章 活動状況
そんな話しをしてると、見計らったかのように悠斗が部屋に来て百くん遊ぼうとはしゃぎ出す。
「よし!何して遊ぼっか」
話し合った結果、何故か人の部屋にあるゲームで遊び始める...
まぁ、いいけどさ...ここにもう1人いること忘れてない?
2人が遊んでるのを後ろから眺めて、何か、兄弟みたいだなと思ってしまった。
そう思っていると、百がこっちに気付いて一緒にできそうなトランプをしようと悠斗に話してくれた。
百のそういうところ気付くのは凄いなと思う。
腕の事も考えてくれてるし、しっかりしてるよ。
白熱したババ抜きを続け、疲れ切った悠斗が眠くなりゲームは終了になった。
悠斗は百が部屋まで運んでくれた。
トランプであそこまで盛り上がれるって...この年で凄くない?
にしても、トランプ楽しかったな...でも、ちょっと疲れた...
気が付くと布団に入っていて寝ていた。
千が百のいる客間に戻ったのが、何時だったのかはあえて聞かないでおこうと思った...
普段は、学校行ってリハビリして、レッスンしての生活を繰り返してる。
リハビリが実は予定より進んでいない...
大輝に任せれば大丈夫なのはわかってるけど、思うようにいかないと、自然と焦りも出てくるもので...
大輝は厳しいけど、焦ることないと言ってくれる。
お父さんもお母さんも、ゆっくりやりなさいと。
もうすでにデビューが遅れてるかはわからないけど、できるだけ先延ばしにはしたくない。
そう思ってるのは、千にも百にもバレていて...
「無理はしないでって言ったよね?」
「そうですよ!怪我は焦るとダメですよ!焦ると余計悪くなりますから」
2人が心配してくれるのは嬉しいけど、それでも早く治したい...
「七桜、先に傷痕、綺麗にする手術するか。いつまでも隠してるわけにいかないだろ」
お父さんなりに気遣ってくれたんだろう。
その手術は時間もかからないし、入院もいらない。
経過は診ないとだから通院だけでいいらしい。
「早くやれば、痕もすぐ馴染むって言うしどうだ?」
「それ、先にやりなよ。可愛い顔早く見せてよ」
「俺も早く見たいです」
「じゃあ、やろうかな・・・」
そして、傷痕を綺麗にする方を先に終わらせることにした。
お父さんが病院の先生からいい病院を教えてもらっていたらしく、すぐ治療してくれた。