第13章 何気ない日常
一期「鯰尾っ!それを投げてはいけないっ!」
…また、鯰尾がアレを投げようとしてるのか。
一期も苦労しているな。
長曽祢「主、戻った。」
『おかえりなさい。』
長曽祢「怪我人なしで、滞りなく済んだぞ。」
『ありがとうございました。
ゆっくり休んでね。』
遠征や任務を終えると、隊長が報告に来てくれる。
その対応をしていると、あっという間に午前中が終わる。
三日月「迎えに来たぞ、主。」
『はーい。』
楽な服装に着替えた三日月と街へ出かける。
三日月とのランチは定食屋…とはいかず。
小料理屋の昼懐石がお決まりだ。
さすがに天下五剣を定食屋には連れて行きずらい…
女将「ようこそ、様・三日月様。」
いきつけなので、顔パス?で個室に通してもらい。
食事と会話を楽しむ。
そして、お決まりなのが…
三日月「zzz…。」
食事を終えると、縁側で三日月に膝枕をしてあげる事になっている。
定期的に行われる三日月の癒しイベント。
最年長で最強と言われる彼もこうして甘えたい時だってある。
だが、それを誰かに見せる事はプライドが許さないようだ。
…わかるよ、いつも私のために頑張ってくれている事。
『…ありがとう。』
柔らかく美しい濃紺の髪を指で梳ながら、感謝を伝える。
三日月が目を覚ますと、甘味処でみんなへのお土産を買ってから帰るのが通例で。
買ったものは三日月が持ってくれる。
申し訳なくて半分持つと言っても、
「なぁに、じじぃにも格好をつけさせてくれ。」
と。
本当に、頼りになってかっこいい。
本丸へ帰ると、長谷部や短刀達がお出迎え。
長谷部は純粋に出迎えをしてくれているのだが、短刀達はお土産が目当てのようで。
三日月から受け取ると、広間へと行ってしまうのだ。
「また、行こう。」
『うん、ご馳走様でした。』
さて。
午後のお勤め・開始。
この時間は誰も来ない事が多い。
短刀達はお昼寝してるし、他の男子も好きな事をして過ごしている。
長谷部「鶴丸っ!貴様ぁぁぁっ!!」
鶴丸「ほらほら、そんなんじゃ俺は捕まらないぜ?」
…本当に、好き勝手な事をして過ごしてるな。
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