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月の虜

第5章 重なる想いー髭切ー (裏)


「ねぇ、主」

『ん?』

「って、呼んでも良いかな?」

『…うん。』

「もう一つ。」

『なに?』

「今日、を僕のものにしても?」

『…。』

無言でそっと目を閉じ、僕の胸へと寄りかかる。
それは、良いって事だね。

そんなの頬に触れ、目線を合わせる。
こんなに近くでを見たのは、初めてだ。
綺麗な瞳をしている。
長いまつ毛に綺麗な肌。
ほんのりと紅く染まった頬。
ふっくらとした桜色の唇。
その全てが愛おしい。

「…。」

『んっ…。』

その唇を指でなぞり、僕のと重ねる。
…っ、これはまずいね。
唇が触れただけで、こんなにも昂る。

「…好きな人に触れるって…こんな感じなんだね。」

『…どんな?』

「愛しくて仕方ないのに、早く自分のものにしたい。」

抑えが効かなくなる。
ここに触れたら、どんな反応をしてくれるのか。

『私も…早く髭切のものになりたい。』

その言葉に、僕の中の何がプツリと切れた。

「っん…。」

に深く口づけ、舌を絡めとる。
もう、遠慮も我慢も出来そうにない。
指で肌を撫で、舌を這わせ、時々きつく吸い跡を付けて。
本能のままに、を貪る。

『あっ…髭切…っ!だめ…!!』

『…ごめんね、。
もう、止められないや。」

かわいいの願いなら叶えたいけど、今は無理みたい。
身体と心が、もっともっととを求める。

身体中に僕の印を刻み、柔らかな胸は僕の手の中で形を変え。
その頂は固く熟れ、口に含むと…

『んあっ!!髭切…。』

切なくも甘い声で、僕を呼ぶ。
それが、僕をもっと煽るとも知らずに。

指で足先から付け根までそっと撫で上げ、の中心に触れる。

『あっ!…やっ……んっ!!』

「嬉しいな…こんなに感じてくれて。」

『言わ.ないでっ…。』

「どうして?こんなに嬉しいのに。」

と、言いながらの手を僕自身へと導く。

『あ…。』

『ね?」

『うん…。』

すると、が細い指でなぞり、絶妙な力加減で触れてきた。

「っ…。」



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