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言の葉の裏【鬼滅の刃】冨岡義勇

第8章 安心感


「琴音がそう言うと思って、煉獄さんには『うちで薬の開発を手伝ってもらっている』とお伝えしておきました」
「そうなの?」
「はい。私のお手伝いをしてください。助言でしたら、左手を使わずとも出来るでしょう?薬ではなくて毒の方ですが、お手伝い頂けますか?」

しのぶは懐から紙を取り出して机に広げる。
そこには二人にしかわからないような専門用語や数式がびっしりと書かれていた。

「ここまで進めたのですが行き詰ってしまって。知恵を貸してくださいな」
「喜んで!!」

琴音は笑顔でしのぶに抱きついた。

「あらあら」
「しのぶちゃん好きっ!大好きっ!!」
「はいはい。私も琴音が大好きですよ」

しのぶは琴音の背中を優しく撫で、琴音は嬉しそうに笑う。

紙に目を移し、実験結果の詳細を見る。
琴音はすぐさま理解し、二人は話し合う。

「これ。今回のこの炎症反応は初めてだよね」
「ええ。しかし、反応まで時間がかかりすぎている」
「二倍量でも二倍濃度でも時間が変わらないのか……」
「ただ、この反応は細胞破壊に繋がると思いませんか?」
「思う。あ!じゃあ、前回の薬と混ぜて試してみたらどうかな?」
「なるほど。相乗効果が見込めるかもしれませんね。配分はどのくらいにしましょうか」

しのぶと可能性を話し合い、研究を進めていく。
その後、しのぶが主体で実験を行い、琴音は隣で試験管を覗き込みながら意見を述べる。有害な噴煙などが飛び散ることもザラだが、二人は気にしない。命など、とうに捨てているからだ。


彼女たちは、自分たちが作る毒や薬で、上弦や鬼舞辻を倒せると信じている。


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