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言の葉の裏【鬼滅の刃】冨岡義勇

第32章 任務完了※


……良かったのだろうか

今更ながらに焦り始める義勇。
望まれたこととはいえ、最奥にたっぷりと注ぎ込んでしまった。
確かに彼女の言った通り、日にち的に大丈夫な日ではある。しかし確実なものなど何もない。

そもそも妊娠云々の前に、まだ結婚もしていないのにこんなことをして良かったのだろうか。
相手は未成年。
大人である自分がしっかりとしなければならなったのではないか。

義勇は無言で彼女の秘所を拭いた。
しばらく溜め込んでいた精はなかなかの量だったようで、拭いても拭いてもトロトロと出てくる。琴音が恥ずかしがって身をよじったので、義勇は諦めて手を離した。
後で風呂に行くしかないと思った。


琴音の隣に寝転ぶ。
彼女はぼんやりと天井を見ていた。

「何故、あんなことを言った」

義勇は彼女の髪を耳にかけながら聞いた。

「ごめんなさい」
「いや。謝らなくてもいい」
「あの、ね……」

琴音はころんと体の向きを変え、義勇の方を向いた。胸を隠すように両手を前で交差させる。

「ちゃんと…あなたのものにしてもらいたかったの」

頬を染めて、ポツリと呟いた。恥ずかしいのか、目は伏せている。
義勇は驚いたような顔をした。

「……?今更だろう」
「うん、でもね。やっぱりね、その……、なんとなく」
「どうした?何か不安でもあるのか」
「ううん。ただ、恋人じゃなくて、ふ…夫婦みたいに交わってみたかったの。ちゃんとあなたの物になるっていうか……、印付けてもらう…みたいな……」

小さな声で話しながら、とてつもなく恥ずかしくなってきた琴音。後ろに流れていた髪の毛を前に持ってきて顔を隠す。身体を小さく丸めた。

……おい、これは……可愛すぎるだろう

義勇も頬を赤らめる。

つまり琴音の言いたいことは、嫁のように扱って欲しかったということだろう。胎内に子種を注いでもらって、その幸せを感じたかったようだ。


義勇は琴音を抱きしめた。

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