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言の葉の裏【鬼滅の刃】冨岡義勇

第4章 好きなもの


「これね、もう千切れそうなの」
「装飾がある分、強度が低いんだろう」
「でも可愛いでしょ?」
「よくわからん。……この後、見に行くか」
「いいの?冨岡疲れてそうだけど」
「問題ない」
「まあ明日はお休みだろうしね」

そこへ蕎麦が運ばれてきた。小盛りが一つと大盛りが一つ。
「何色にしよっかなぁ」と言って嬉しそうに食べる琴音を見ながら、義勇は黙々と蕎麦をすすった。


正直、義勇は少し戸惑った。

こんな『年頃の女子が欲しがるもの』をお願いされるとは思っていなかったから。
どうせ金平糖かなんかだろうと思っていた。

彼女はまだ十三だが、大人の階段をちゃんと登り始めていたのだ。


しかし、義勇がそんな事を考えていると、乗せすぎたわさびに悶絶し、「……辛いよぅ」と目に涙を浮かべて慌ててお茶を飲む琴音。
子どもと大人を行ったり来たりしているようだ。


先に食べ終わった義勇は、頬杖を付きながら彼女が食べ終わるのを待った。

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