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言の葉の裏【鬼滅の刃】冨岡義勇

第27章 あなたの腕の中で※


絶頂の余韻でびくびくと震えたまま、琴音は義勇の胸の上でぐったりとしていた。

義勇は息を荒くして、そんな琴音を優しく撫でる。


先に回復してきた義勇は、落ちていた琴音の紐を見つけ、寝転んだまま手を伸ばして拾う。
ばらけている彼女の髪を手で集めて括ってやった。

「あり…がと……」
「うん」

彼女の背に手を添えて、落とさないように彼女ごと体を起こした。
座った状態になり、義勇は琴音にそっと口付けをした。

しばらくタイルの上に寝転んでいたので背中が痛い。それでも幸せの方が断然強いので、義勇はそんな痛みなどへっちゃらだった。

義勇は精液が琴音についてしまわないように彼女を下ろし、湯船から手桶で湯を汲んだ。ドロドロになっている己の下半身にかけて洗い流した。

琴音の身体はあまり汚れていないが、尻周辺から背中にかけて白濁液がかかっていたため洗ってやる。
琴音はぼんやりとしながら大人しく洗われていた。

義勇は琴音を抱き上げて、共に湯船に浸かる。
冷えてしまった体を温めた。


湯船の中で義勇は琴音を抱きしめた。
琴音も義勇に身を寄せる。


「……ごめんね」
「何がだ」
「私……義勇さんがやって欲しいこと、やれてないね」

しょんぼりとする琴音。

「義勇さんは、いろいろしてくれるのに……」

胸元から小さなため息が聞こえた。
義勇はくすっと笑う。

「そんなことか。気にするな」
「…………」
「俺が意地悪しすぎたな。すまない」
「…………」
「恥ずかしがる琴音が可愛くて、つい」
「つい、じゃないよ……馬鹿」

義勇が望むことは何でもしてあげたい。
でも、やはり恥ずかしさが勝ってしまうのだ。

「私、少しずつ、出来るようになるから。頑張るから。慣れるまでもうちょっと待って」

あまりに恥じらいがなくなって、自分の上で腰を振りまくられてもそれはそれで萎えるなぁ……と義勇は思った。勿論口には出さない。「助平!」と殴られそうだったから。

「別に、急いでない。今のままの琴音でも十分だ」

そう言って、愛しい背中を抱きしめてぽんぽんと叩いた。

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