第27章 あなたの腕の中で※
琴音が体の力を少し抜くと、義勇は「いい子だ」と囁いて頬に口付けをした。
義勇はトロトロに濡れている琴音の秘所へ、ゆっくりと指を挿れていく。
「っ!!ひぁ…んっ、はぁ、………ぁっ」
琴音はその刺激に体を反らせる。義勇は体を寄せて倒れないように後ろから支えた。
指をゆるく抜き差しをして、慣らしていく。チュクチュクという小さな水音が響いた。
「んっ、はんっ、…っぁ、ふっ…、」
「大丈夫か?」
「う…んっ、はっ、気持ちいい」
座位で指を挿れたことがないのでどうだろうかと義勇は思ったが、快感を与えられているようで安心した。
指を二本に増やし、本格的に攻略を開始し始める。
潤いを増し続ける蜜壷の中で二本の指を動かしていく。二人の呼吸が荒くなる。
「んぁっ!きゃぁ…んっ」
琴音が体をビクンとさせてよろけさせた。義勇は彼女の体を己の体で支える。が、良いところを刺激されて身をくねらせる琴音は、何度も椅子から落ちそうになる。
義勇は彼女の中から指を抜かずに椅子の後ろで胡座をかいた。
「琴音、後ろに移動できるか」
「はぁ、はぁ……え?」
「俺の上に来い」
「……はい」
琴音はとろけ始めた脳みそで素直に従い、腰を上げて後ろにいる義勇の足の上へと移動した。
冨岡家の風呂場は板張りではなく、タイルが敷き詰められていた。硬いタイルの上に琴音を寝かせるわけにはいかないと、義勇は下になった。
後ろから左手を彼女のお腹に回して、抱きしめるようにぐいっと己に引き寄せた。右手の指は彼女の中をかきまわし続ける。
邪魔な椅子を足で蹴って横に避け、夢中で琴音の弱いところを刺激する。
「ひぁぁん、やっ、…んぁっ、はっ、はっ、」
「琴音の中……熱いな」
限界の近い琴音はぶるぶると震え、力の入らない手を義勇の手に添えている。