第27章 あなたの腕の中で※
義勇は琴音を抱き上げて湯船からあがった。
部屋に連れて行かれるのかと思ったが、そのまま下ろされた。
「え……?」
義勇は湯船からお湯を組み、洗い場にかけて温める。
「……まさか…ここ、で?」
「そうだ」
「えっ!やだっ」
「どうせ終わった後に風呂に入るんだ」
「でもっ」
ここはまぐわう場所ではないと言いたい琴音は風呂場から出ようとしたが、すぐに捕まえられて洗い場の椅子に座らされた。
後ろから抱え込まれ、両胸を掴まれた。義勇の指が両方の先端を優しく擦り上げる。
「んっ…!……はぁ…ん」
乳首を弄りながら、後ろから耳を舐める義勇。背中には密着した素肌から感じる義勇の体温。琴音は、こんな所で駄目だと思いながらもそれらの刺激に抗えない。
思考とは裏腹に、義勇の指の動きに合わせて膨らんでいく乳首。しっかりピンと立つと、指で軽くつままれてこねられ、弾かれた。
「きゃんっ!」
琴音が可愛い声を出してぴくんと背をそらした。無意識に足をもじもじと擦り合わせている。
義勇の右手がするするとそちらへ下りていき、閉じられた足の間に指を差し込んで花芯にそっと触れた。
「んっ!」
「……足、開かないと、ここの奥触れない」
「でも……ひんっ!やん、…あっ」
恥ずかし過ぎて自分では足を開けない琴音。義勇は足の隙間から陰核を撫で続ける。琴音は少し前かがみになって快感に震えている。
すると義勇は左手も下へと下ろし、両手で琴音の太ももを掴んでがばっと左右に開かせた。
そしてすぐさま右手を股に入れて割れ目に指を這わせる。
そこはもうトロトロになっていた。閉じようとする足を義勇は左手を添えて阻止した。
「やん!や、義勇さん、恥ずかしいっ」
「こら、力を抜け」
「ん、…やぁ……ふぁ…、」
「気持ちよくしてやるから」
とにかく、この耳元で囁かれる声がやっかいなのだと琴音は思った。
風呂場で反響していることもあって、いつも以上に艶やかに聞こえてしまう。それはまるで媚薬のように琴音の興奮を煽っていった。