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言の葉の裏【鬼滅の刃】冨岡義勇

第25章 柱合会議


「朝からバタバタしちゃってごめんね」
「……いや」

「今日、昼から緊急柱合会議だよ」
「わかった」
「蜜璃ちゃんと無一郎くんが復活したみたいだからその話だね。炭治郎くんと玄弥くんも目が覚めたって!良かったぁ」

琴音は鴉が持ってきた手紙を義勇にも見せる。手紙の宛先は水柱と炎柱の連名になっていた。二人が共に住んでいることは周知されているようだ。


朝餉を食べると琴音は洗濯をした。昨日汚した着物や手拭い等を手早く洗っていく。
義勇も横から手を出して手伝う。大きな男がちょこんとしゃがんでいる姿はなんだか可笑しかった。

「別に私がやるからいいのに」
「………俺もやる」

大きな手で、不器用にゴシゴシと洗う義勇。お世辞にも上手いとは言えないが、琴音は注意したりせず微笑ましく見ていた。

「ありがと」
「ん」

二人で洗濯をして、二人で干す。
その姿は、まるで新婚の仲良し夫婦だ。
いつか現実にそうなったらいいのに。義勇は風にはためく洗濯物を見ながらそんなことを思い、琴音の肩を抱いた。


その後は、会議に向けて準備をする。
隊服に着替え、仕事モードに切り替えた。


「行こうか、冨岡」
「ああ」

並んで家を出るが、その姿は先程までの琴音ではない。愛しい恋人ではなく、同僚だ。
義勇も療養明けに久しぶりに隊服を着た。

互いの胸に、金色の釦が光る。


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