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言の葉の裏【鬼滅の刃】冨岡義勇

第24章 解禁※


自室に行き、片付けを始める義勇。

下に敷いていた義勇の着物はビショビショに濡れており、片付けをしながら顔を赤らめる。

……琴音を、決して他の男の前で飲ませてはいけない

義勇は心に誓った。


それにしても可愛いかった。
困ってしまうほどに我儘な一面も見せられたが、それも含めて琴音を可愛いと思った。

濡れた部分を内側にして着物を丸め、畳も拭く。布団すら敷けずにまぐわってしまったことを反省した。ずっと下になっていた琴音は身体が痛かったかもしれない。


洗濯物を持って琴音の部屋に行くと、彼女はもう寝ていた。ちゃんと布団の端で寝ており、義勇の場所を空けてくれている。

義勇は布団に滑り込んだ。
解けてしまっている彼女の右手の包帯を結び直しながら耳元で囁いた。

「俺とはまた飲もう」

彼女が起きていたら『やだっ!もう飲まないからね!』と、赤い顔で言うのだろう。しかし今は少しの疲れを浮かべたまま、すやすやと眠っている。

その寝顔を義勇はじっと見つめる。
聞きたいことは沢山ある。酔っ払った彼女はいくつか気になることを言っていた。しかし、聞いたところで果たして素面の琴音が答えてくれるのだろうか……


眠る琴音を抱き寄せて、「おやすみ」と愛を込めて口付けをした。
離したくない。離さない。思いが溢れて少し力を込めて抱きしめてしまったが、琴音は起きることなく眠っている。

義勇も彼女を抱きしめたまま目を閉じて、温かい布団の中で直ぐに夢の中へと旅立っていった。


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