第24章 解禁※
義勇の息が荒くなる。
もう普通に座っていることが出来ないでいる。胡座を崩して足をやや広げ、無意識に琴音が舐めやすいような姿勢を取っていた。
背を丸め、琴音の頭を抱えるように髪を撫でている。
……まずい、…出そうだ
快感が義勇をどんどんと追い立てる。
男はこすられ続けていれば、いずれ射精へと繋がってしまう。そこへ上手くはないものの口による刺激が加わっており、義勇にはもう余裕がない。
端正な顔を歪ませて、はぁはぁと吐息を漏らした。身体と男根が震える。
「琴音……っ、口…、離せ」
「………えー……」
「出…る……から、……っ」
「……やら」
「駄目だっ……離、せ」
「…………」
「おい……」
琴音は咥えたまま離そうとしない。
終わりが近いことがわかって、左手を動かす速度を上げる。ストロークの幅も広げ、より上の、段差に近いところまで擦り上げて射精を促した。義勇が一気に高まる。
「…、っ!………くっ、……ぅ…!」
小さくうめいて義勇は達した。
目を閉じ、眉を寄せ、苦しそうな顔をして背を丸めながら体をビクビクと震わせる。
先端を咥えていた琴音の口の中に、大量の精液が放出された。
「……うっ、」
「はぁ、はぁ、琴音……っ」
琴音は苦しそうな表情をするが、まだ口を離さない。最後まで搾り取ろうと口をむぐむぐと動かし、男根に添えている手をゆっくりとしごいた。
出し切った義勇は腰を引き、口を押さえた彼女の前に急いで手拭いを出す。
「吐き出せ」
琴音は言われたとおりに精液を吐き出す。が、だいぶ少ない。
「飲んだのか?」
「……はぁ、はぁ、飲みきれなかった。ごめんね」
そう言って咳き込む琴音。義勇は手拭いの汚れていない所で彼女の口を拭いた。
「けほっけほっ、おえっ。不味い」
「当たり前だ」
「……えへへ。うえっ、けほっ」
「口、ゆすぐか」
「うん。ねばねばする……」
琴音は着物を前で合わせて立ち上がり、台所へと走っていった。
義勇は琴音の部屋で一人、頭を抱えた。
……俺はなんてことをさせたんだ。口淫など、あいつにやらせることではないだろう。しかも口内に出してしまうとは……
互いに酔っていたとはいえ、己の欲望に負けたことを反省をした。