第24章 解禁※
「琴音、酔っ払いすぎだ。寝ろ」
「やだ。義勇くん怒ってるもん」
「怒ってない」
琴音は涙目で義勇に抱きついた。
そしてそのまま体勢を低くしていく。
「――…っ!」
義勇はハッとした。
琴音は胡座で座っている義勇の下腹部へと手を伸ばした。はだけ気味の部屋着をペイっと捲り、義勇の下着に手を這わせる。
「っ?!何を、」
「義勇くん怒っちゃや。琴音がよしよししてあげるから、怒らないで」
「……は?お、おい!……っ!」
「じっとしてて」
あたふたとする義勇だが、お構いなしといった感じに琴音は義勇の男根を触り始めた。
「っ!そんなことしなくていいっ!!」
「なんでぇ?琴音のこと嫌いだから?触られたくないの?」
「違っ…、違うっ……!!お前にこんなことさせられない」
義勇は琴音の手を握って止めた。琴音はキョトンとした顔をする。
「怒ってない。大丈夫だ。だからこんなことしなくていい」
「なら、触らせて」
「いや、それは……」
「触ってみたいの。お願い」
「……っ、駄目だ」
「でも、大っきくなってるよ?」
琴音の目が、義勇の下腹部を凝視した。
義勇の心が揺らぐ。
「義勇くんは、じっとしてればいいの」
「琴音……」
「いい子にしててね」
「……っ!」
琴音は再び義勇に手を伸ばす。
下着をずらして肉棒を引っ張り出した。義勇はどうしたらいいのかわからない。戸惑いと期待とが、酒が入った脳みそで行ったり来たりしていた。
そうこうしているうちに琴音の手が竿に添えられて、優しく握られた。右手は負傷しているので左手でさわさわと撫でられる。
先端にちゅっと音を立てて口付けされ、義勇はピクンと震えた。その反応を見て琴音は嬉しそうに微笑んだ。
琴音は眼前にある裏すじに舌を這わせる。吸い寄せられるように口を寄せ、ちゅくちゅくと音を立てて舐め、男根に潤いを持たせていく。潤滑油が出来ると、左手で竿を上下にゆっくりとしごき始めた。
「……っ、………ぅ…」
眉を寄せて小さく義勇が声を上げた。