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言の葉の裏【鬼滅の刃】冨岡義勇

第18章 お気に入り


琴音は店の外で「はい」と手拭いを一枚義勇に渡した。

「ありがとう」
「ふふ、お揃い、嬉しいなぁ」
「そうか」

義勇はもらった手拭いを懐に入れ、琴音も風呂敷に入れた。


そしてお目当ての喫茶店に行って昼食をとる。
義勇はハンバーグ、琴音はオムライスを食べて、琴音は「美味しい〜!」と顔を蕩けさせる。義勇は相変わらずの無表情で黙々と食べていた。

どれもそこそこ値の張るものだが、柱二人が揃えばなんのその。
琴音はオムライスを義勇に半分食べてもらって、パンケーキを頼んだ。

目をキラキラさせて食べる琴音。義勇は食後の珈琲を飲みながら黙って見ている。

「義勇さんも食べてごらんよ」
「いい」
「蜂蜜つけなければそんなに甘くないよ?ほら」
「………」

琴音が切り分けてくれた部分を一口食べる義勇。ほんのりとした甘さが口に広がった。

「確かに」
「でしょ?でしょ?もっと食べていいよ」

パンケーキを義勇と一緒に食べる琴音。

「あー、もー、幸せっ!!」

頬を染めてはちみつたっぷりの激甘パンケーキを食べる琴音を見て、少々の胸焼けを感じつつ義勇も幸せを感じた。


喫茶店を出ると、置いておいた棚を受け取って帰路についた。

歩いている時も琴音は沢山に義勇に話し、義勇は頷きながらそれを聞く。
その時間は心地よく、あまり出掛けることが好きではない義勇も「また一緒に来ようね!」の琴音の言葉に大きく頷いた。

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