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言の葉の裏【鬼滅の刃】冨岡義勇

第17章 同じ時を※


「……、っ、うぅ、はぁ……はぁ……っ…」
「……はぁ、…琴音っ、……くっ、……っ…!」

初めこそゆっくりと動かしていたが、やはりどうにもならない程の気持ちよさに、だんだん速度を速めてしまう義勇。目を細めて苦しそうにしながら夢中になって腰を動かす。パンパンと肌がぶつかり合う音が部屋の中に響いた。琴音は必死に痛みに耐える。

「く……、ひっ…あ…、……んんっ」
「……琴音っ………ぅ、…っ!!」

義勇は射精の瞬間に己を引き抜き、ビクビクと身体を震わせながら琴音の腹の上に吐精した。普段ほとんど自分ですることもない義勇の精は多く、勢いよく飛び出した温かい白濁液は琴音の胸の方にまでかかった。

「……っ、はぁ、……はぁ、大丈夫か」

義勇は汗を流しながら、息を荒くして琴音を覗き込む。
琴音は、こんなに切羽詰まった感じの義勇を見るのは初めてだなぁ、と息を弾ませたままぼんやりと見つめた。

「おい」

琴音からの返事がないので心配顔になる義勇。琴音は、疲れた顔で穏やかに笑った。

「義勇さん、ありがと」
「………え」
「止めないでくれて、ありがと」
「琴音……」
「約束通り、優しかったよ」

義勇は驚く。琴音が真っ先に口にしたのは義勇へのお礼だった。

痛かっただろうに
最後はちっとも優しくなんて出来なかったのに

この子は本当にどこまでも相手のことを想う……

義勇は申し訳無さを感じて唇を噛み締めた。


義勇は汚してしまった彼女のお腹を布で拭いた。
懐紙で秘所を拭こうとすると、琴音があたふたとして止めようとしたが、「寝てろ」と声をかけてそっと拭う。

そこにはしっかりと血がついており、義勇はまた辛そうな顔をする。破瓜に出血するのはよくあることだと聞くが、やはり規格外の物を受け入れた彼女の負担は通常以上だっただろう。敷布にも血が垂れ落ちていた。


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