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言の葉の裏【鬼滅の刃】冨岡義勇

第16章 一緒に


翌日、柱合会議が開かれて、琴音が新たな炎柱として紹介された。
彼女は喪服からいつも通りの装束に変わっており、深紅の羽織と青い結紐を身に着けて皆に挨拶をした。胸の釦だけが、今までと違う金色になっていた。

「この度、炎柱となりました夜月琴音です。世のため、鬼殺隊のために不退転の決意で臨む所存でございます。ご指導の程、よろしくお願いいたします」
「皆、琴音と仲良くするんだよ」

柱が頭を下げて会議は終わりとなった。


「琴音ちゃんが柱!嬉しいよー!一緒に頑張ろうねっ」
「蜜璃ちゃん、ありがとう。よろしくね」

会議終わりで甘露寺が琴音に駆け寄り、それをきっかけに、皆がわいわいと琴音を取り囲んだ。
義勇は一人、皆の輪からポツンと離れてその様子をじっと見ていた。


「でもよ、柱になっちまったら合同任務がなくなるよなぁ。柱二人で行く任務なんてそうそう無いぜ。寂しいな、琴音。俺たちの呼吸、派手にぴったりだったのによ」

そう言って琴音の肩に手を回す宇髄を見て、義勇はピキッと青筋を立てた。

「え、そうでした?」
「そうだっだろうが!」
「あはは、覚えてません」
「こら!」

琴音は嫌がりもせずに肩を抱かれたまま笑っている。

「夜月。お前の実力は皆が認めている。安心して励め」
「ありがとうございます、悲鳴嶼さん」
「はぁー?お前、何で悲鳴嶼さんにはそんなに素直なんだよ」
「人徳の差、でしょうか」
「おいぃっ!」

柱稽古などで既に彼らと交流があり、元々人懐っこい性格の琴音は皆からすんなりと受け入れられていた。楽しげに話している。

しばらくすると皆、それぞれ去っていった。

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