第22章 呪い合い、殺し合い、
「……今日イチびっくりなんだけど。マジでいつの間に付き合ってたの?」
「こ、告白したのは10月30日……恵くんから返事をもらったのはその次の日……」
「10月30日っつうと……あっ、渡辺が伏黒と仲直りしたいって言ってたあの時か!えっ、その場で告白までしたってこと!?」
「あ、あの時は勢いでというか、なんというか……!」
「なずな嬢ってば大胆〜」
3人……もとい2人が盛り上がる中、面白くないのは来栖である。
「あーっ、あーっ、聞こえません!」
突然大きな声で遮ると、頬を膨らませてキッとなずなを睨む。
「大体、その子のただの妄想かもしれないじゃないですか!」
「聞こえてんじゃん」
虎杖が思わずツッコミを入れ、高羽もなずなの肩を持つ。
「妄想じゃないぜ?俺が証人だ。なずな嬢から名前で呼んでもらった時、伏黒少年も満更でもなさそ……」
「と、とにかく!そんなの私は認めませんから。彼の口から直接聞くまで絶対に認めませんから!!」