第7章 日々是特訓
五条の号令になずな以外は特訓を切り上げ、ぞろぞろと集まってきた。
「なんだよ?こちとら交流会まで時間がねぇんだ。邪魔するなら帰れよ」
「真希は相変わらず冷たいなぁ……なずなはなんでこっち来ないの?」
グレた?と呟いているとグラウンドの端からなずなの声がした。
「すみま、せん!ちょっ、あと5分っ……待ってくだ、さいっ!」
なずなはキャシィの攻撃を必死に掻い潜っている。
他の特訓チームと違い、キャシィは時限式で止まる時間まではずっとなずなに襲いかかり続ける。
そのためキャシィが動いている間は、うかつにその場から離れると背後から襲撃されるのだ。
「えー、待てないなー?」
「そ、そんなぁっ!」
五条のわざとらしい態度に気づかず、悲痛な声を上げるなずな。
ニマニマと笑う五条に対して真希をはじめ、呆れ返る大きなため息の音がした。
自分はいつも遅刻するくせにどの口が言う。
「解散解散、バカは放っといて訓練再開すんぞ」
「そうだな。なずながあんなやる気なのに俺達が休憩してんのはな」
「しゃけ」
真希の一声にパンダと狗巻が呼応し、当然のように伏黒と野薔薇もそれに続いた。