第22章 呪い合い、殺し合い、
伏黒達が天元から聞いた死滅回游の目的をレジィはブラフだと言った。
そうなると考えるべきは天元が羂索と裏で繋がっている可能性だ。
その上で自分達に嘘の目的を流したのかを考慮すべきだが、レジィのこの反応を見る限り、それは考えにくいか。
レジィが致命傷を負ったとみたなずなも領域を解いた。
「……コガネ、コイツに俺の持ち点を全部やれ」
「OK!」
ポンッとレジィと伏黒のコガネが現れる。
「レジィ・スターから41点が譲渡されました」
唐突な点の譲渡に伏黒が怪訝そうに眉を寄せた。
「どういうつもりだ」
「ずいぶんな物言いだな。今際の際の善行だぜ?俺はただの野次馬さ。羂索と仲良しこよしじゃない。こうした方が面白くなる予感……ただの勘だ」
そうしてレジィは瞼を閉じる。
「頼むぜぇ?そんな俺を殺したんだ、オマエは運命に翻弄され、道化となって死んでくれよ」
その言葉にすぐ反応したのはなずなだった。
「そんなことさせません。恵くんは死なせない……!」
「ははっ、そうかい。じゃあせいぜい足掻くといい」
「5点が追加されました」
そのコガネの一声でレジィが絶命したことが分かった。
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