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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第22章 呪い合い、殺し合い、



いきなり暗くなったなずなの表情に高羽も何かを感じ取り、すぐさま話題を切り替えた。


「早くその2人を探さなくてはな。ところでつかぬことを聞くが……」

「はい?」

「なずな嬢には好きな男はいるかい?」

「えっ……!」

「おっ、その初々しい反応!もしかして一緒に来た2人のどっちかだったり?」

「なっ!?」

「ほうほう、じゃああとは2つに1つだな……最初に言ってた伏黒クンでファイナルアンサーッ!」


見事に言い当てられたなずなは驚きのあまり口をパクパクさせることしかできない。


この人、なんでこんなに鋭いの?




「いいねぇ、青春だなぁ。2人は付き合ってるんですかー?」


高羽がしたり顔でマイクに見立てた拳をなずなへと向ける。


「へっ!?あ、はい……!」


そう言ってからしまったと思ったが、咄嗟に肯定が出てしまった後ではもう遅い。

高羽の質問はまだまだ続く。


「馴れ初めは?」

「なっ、馴れ初め!?え、えーっと、うーんと……」

「こいつぁ野暮な質問だったぜ。じゃあじゃあ告白はどっちから?」

「わ、私から……」

「おおっ、見かけによらずやるな、なずな嬢!彼の一番好きな所は?」

「や、優しくて、いつも私のことを助けてくれるところです……!」

「A?それともBまで行った?」

「え、A……?」

「ぬぁーっ!青ーいっ!!」

眩しいとばかりに自分の顔の前に手をかざす高羽に今度はなずなが質問し返した。

「……あ、あの、AとかBって何ですか?」

「おっとまさかこんな所でジェネレーションギャップ。これは死語だったか……」


高羽がペチンと自分の額を叩く。

ちなみにCもあったりするが、そんなこと聞くのはまさしく野暮だ。


……なずなが言葉の意味を分かっていないのでグレーだが、30代の高羽が10代のなずなにこういったことを尋ねるのも限りなくアウトである。



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