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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第21章 ネクストステージ




11月12日 12:00 東京―

虎杖達は天を貫く結界の前にいた。


西側に位置する東京第1結界だ。




「津美紀さんの参加宣誓期限まであと7日半だね」

「ああ、中がどうなっているか分からねぇけど、まずは日車を探すのが最優先だ。ただ、見つけたとしても交渉できるかって問題があるが」


死滅回游が始まって10日と少しの段階で最低でも22人殺している術師。
真っ当な感性を持っているとは考えない方がいい。

そんな術師が素直にこちらの希望するルール追加に応じてくれるかどうか……


「それに日車を見つける前に他の術師と戦うことになることだって十分考えられる。ましてそれが受肉した過去の術師だったりしたら?」

「問答無用で襲ってくるかもってことだね」


なずなの言葉に頷いた伏黒とは対照的に虎杖は首を傾げる。


「なんで過去の術師?」

「100年や200年でも命の価値が今とまるで違う。しかも術師だぞ、戦って死ぬのは当たり前、戦って死にたい。なんならそのために羂索と契約した可能性だってある」


羂索が1000年前から契約を集め続けていたことを踏まえると、結構な割合の泳者が過去の術師だと考えられる。


「鹿紫雲や日車は過去の術師の可能性が高い。まともな交渉は期待するな」


まともではない交渉手段……例えば脅迫するにしても自分の命を惜しむ人間でないと効果は薄い。
戦って死にたいなどと思っている者に脅しは無意味だろう。
そのあたりも考えなくては。



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