第21章 ネクストステージ
「マジで?五条さん封印されたの?」
「マジです」
信じられないと目を見張る秤に虎杖と伏黒が声を揃えて答える。
「かぁーっ!!」
秤は頭を抱えるようにして天を仰ぐ。
「あと、ついでのようで悪いが、学長も死んだ」
「えっ」
「パンダ先輩?」
「黙っててスマン、だが本当だ」
途端に思い詰めた表情になる虎杖に手を振る。
「大丈夫だ、渋谷でじゃない。あの後上とゴタついてな」
「なら良かったとはなんねーよ。だって学長はパンダ先輩の……」
「それを含めて“大丈夫”だ、ありがとな」
秤も夜蛾には世話になっていたので苦い顔をしていた。
「オマエがそう言うなら俺達はなんも言えねーよ」
「ね」
秤も綺羅羅も自分達の預かり知らぬところでそんな事態になっていたとは思ってもみなかった。
「にしても世話んなった人らがことごとく……こんなに凹んだのはヤックルのケツに矢がぶっ刺さった時以来だよ」
あの健気なアカシシが矢に射抜かれたときのショックは今でも覚えているが、今回知らされた事実も同じくらい衝撃的なものだった。
両手で顔を覆い、大きく息を吐く秤。
ショックを受けているところに悪いとも考えたが、パンダ達はこう思わずにはいられなかった。
いい人生送ってるな……