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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第21章 ネクストステージ




綺羅羅はパンダの隣にいる伏黒も見る。


カメラに映ってたトゲ頭の子……!

パンダちゃんの手引きで侵入したってことは高専の人間……!?

ってことは、一緒にいた悠ちゃんも高専の人間!

金ちゃんが危ない……!!


綺羅羅は尻ポケットからスマホを取り出そうとするが、

「玉犬・渾」

渾が伏黒の影から飛び出し、綺羅羅のスマホを奪おうと迫る。



しかし綺羅羅が鼻先に触れると、突然グンと後ろに飛んでいき、伏黒にぶつかった。


何だ!?
玉犬が吹っ飛ばされた!?

いや、パンダ先輩の話から察すると近づけなかったのか!!


すぐ起き上がって体勢を立て直す。


すると伏黒と渾、そしてパンダの頭上にチカッと小さな明かりが灯った。


「ん?」

「お?」


よく見ると綺羅羅の頭上にもある。


その綺羅羅は踵を返してモニタールームへ走り出した。

モニタールームに戻るつもりか!?


「待て綺羅羅、俺達は敵じゃない!秤に頼み事があるだけなんだ!!」

「信じらんない!見損なったよパンダちゃん!」


パンダが追おうとするが、その距離は全く縮まらない。


「あっ、これ俺もオマエに近づけないヤツだな」

「玉犬!」

渾がモニタールームのドア前に先回りする。


綺羅羅が思わず舌打ちして止まった。


近づけないのは綺羅羅さんも同じか……!


これならやりようはあると思ったら今度は伏黒が強く引っ張られて渾にぶつかる。

「恵!?」

何か攻撃を受けた訳でもないのに吹っ飛んだ伏黒にパンダも驚愕。


無論伏黒も頭が混乱した。

綺羅羅さんに近づけないだけじゃない。
玉犬と離れられない?

どういう術式だ!?


……待て、玉犬と離れられないってことは……!





「よっ、避けてーっ!!」


伏黒の背後から大して羽ばたいてもいない鵺とその脚に掴まったなずなが猛スピードで飛んできていた。


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