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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第21章 ネクストステージ



パンダは顎を掻きながら提案する。

「つーわけで、俺は悠仁がモニタールームに入った時点で立体駐車場を速攻コッソリ制圧。ドアの前を固めて2人が話す時間を稼ぐべきだと思う」

「いやそれは……」

「大丈夫、殺すわけじゃない。寝ててもらうだけだよ」

「防犯カメラがありますよ。交渉の場がモニタールームじゃバレずになんて……」


伏黒の懸念は尤もだが、そこはパンダも抜かりない。

「カメラの位置と死角は把握してる。それに俺の方は割とウロついてたから多少見られても問題ない。まともな術師は秤と綺羅羅だけだしな」

「見張りの人数は?」

「入口4人、屋上以外の各フロア2人だ」

「……いけますね」


伏黒は顎に手を当てて少し考える。

なずなを鵺で屋上に先行させたとしても各フロアで1人あたりが相手する人数は最大2人。
見張りが厄介な術式を持っていないならパンダと伏黒だけで十分だ。

気絶させる時に多少暴れられても、試合会場のうるさいBGMが掻き消してくれる。
別のフロアにはまず気づかれない。

スマホで連絡を取られないように注意すれば制圧できそうだ。


「綺羅羅先輩の術式はどうしますか?もしパンダ先輩だけじゃなくて、伏黒くんや私もドアに近づけなかったらどうしようもないんじゃ……」

「もうそれは仕方ない。術式効果がそれだけなら出てくるまで待つって手もない訳じゃないが、時間がかかりすぎる。その上ワープのように悠仁を出したり、仲間を入れたりできたならいよいよ手の出しようがない。秤の説得は諦めよう」


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