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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第21章 ネクストステージ



こちらも虎杖が試合終了後に秤に会えることになったことを伝える。


「そうか、悠仁は秤と接触できそうなんだな」

「パンダ先輩はどうしてまだ秤先輩と会えてないんですか?」

「居場所は分かってんだけどな。屋上にあるモニタールーム、そこが定位置だ……でもなぁ、近づけないんだ」

「近づけない?」

「屋上を出てからドアに近づいても距離が縮まらないんだよ。歩いても走ってもダメ、感覚としては悟の術式と近い気がする」


無下限呪術は五条家相伝の術式だ。
使い手である五条本人は封印中、仮に同じ術式を持つ別の術師がいたとしても、六眼が無ければ使えない。

あくまで効果が似ている別の術式だろう。


「多分綺羅羅の術式なんだが、俺はよく知らん」

「きらら……?もう1人の3年って男でしたよね」

「男だよ」


伏黒も他人のことを言えた義理ではないが、男とは思えない名前だ。


……まぁ気にしても仕方ない。

今はその術式の方だ。


頭を切り替えた伏黒は綺羅羅の術式の効果について詳しく尋ねる。


「それって綺羅羅さんがモニタールームにいる時だけに起こる現象ですか?」

「分からん、秤と綺羅羅が一緒じゃない時がない。深追いして逃げ回られるよりはと思って客寄せパンダに徹してたんだ。3人が来てくれて良かったよ」

「どうですかね、虎杖はうまく説得できると思いますか?」

「……厳しいな。悠仁よりも秤の問題だ」

「……」


それはどうしようもないんじゃ、という視線を向けるとパンダも肩をすくめた。


「でも時間の問題とも思ってるよ。悠仁の根明で人たらしな性格は秤と相性いいと思う。でもアイツ嘘下手だろ」

「下手っていうか、嘘をつくって発想が出にくいタイプですね。ある程度指示は出してますよ」

「だがまぁ、悠仁が高専関係者ってすぐバレたとして、ろくに話もせずにモニタールームから摘み出されたり、仲間に割って入られるのが一番よくない」


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