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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第21章 ネクストステージ









―虎杖が秤さんと接触できることになった―


なずなが待機し始めてしばらくしたタイミングで、潜入していた伏黒からメッセージが届いた。


秤との交渉の見込みが立ったなら潜入を続けて見つかるリスクを冒す必要はない。


外に見張りがいないことを伝えると、なずなが見つけた非常口のドアが静かに開き、夜闇に紛れて伏黒が出てきた。


周りを警戒しつつ、素早く木立に隠れたのを見て、なずなもそちらへ移動する。




「おかえり、大丈夫だった?」

「ああ、思ったよりすんなりいったな。秤さんが虎杖の試合を見てたみたいだ。あとパンダ先輩ももうすぐこっちに来る」

「パンダ先輩にも会えたの?」

「虎杖の対戦相手だった」

「えぇっ!?」


一体、何がどう転んだらそんな状況に?

想像できない経緯になずなはあんぐりとしてしまう。


「ただ虎杖が聞いた限りだと、パンダ先輩は秤さんと話もできてないらしい。警戒はされてねぇけど避けられてるって」


その辺りの事情も詳しく聞けると思うので、2人はパンダを待つことにした。












「お、いたいた」


しばらくすると藪を掻き分ける音がして、向こうから大きな影が出てきた。


「パンダ先輩」


場内にいても相当目立つだろうに、こんなに堂々と外へ出て大丈夫なのかとなずなが聞くと、問題ないと笑い、早速情報共有が始まる。


パンダも伏黒達と同じく秤に協力を仰ぐために一足先にここへ来たが、顔見知りだったのが裏目に出て会えずにいたこと。

ただ、追い出されはしなかったため、状況を打開する機会を窺っていた。


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