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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第21章 ネクストステージ



そこでやっとペットの話題はひと段落。

もうすぐ避難区域から出るようで、どこの避難所に避難しているのかと尋ねられた。


「どこに避難してるの?近くなら送っていくよ」

「コイツは親戚の家に避難してるんです。ここにも電車で来ました」

「それは大変だったねぇ、ちょうど駅近くに交番があるから、そこまで行こうか」






幸い呪霊に襲われることもなく避難区域を抜け、交番まで送ってもらえた。

早くたまちゃんを連れ出せるといいねと手を振る警官に言い表せぬ申し訳なさを感じながら別れ、駅へ向かう。


思わぬところで時間を短縮できたので、うまくいけば今日中に秤が拠点にしている駐車場跡地に辿り着けるかもしれない。



……ところが、



駅の改札前には最終電車の運行が終了した旨の立札が立っていた。


「電車、動いてない……?」

「なんで!?まだ夕方だろ!?」

虎杖の言う通りまだ18時過ぎ。
終電には早すぎる時間帯だ。

「……多分夜になると呪霊が活発化するからだ。ここは避難区域から割と近いから、それも考慮した措置なんじゃねぇか?」


念のため伏黒が駅員に確認したが、やはり推測通りで、避難勧告発令後、この路線は終電が18時に設定されたらしい。

一応近辺の路線バスは19時頃まで動いているということだったが、とても栃木県までは行けそうになかった。


「バスが動いてるのもこの辺の住宅地だけだ。今夜はどこかに泊まって、明日朝一で動くぞ」

駅前のビジネスホテルは営業しているからそこに……


と考えたが、ここにも弊害があった。


全員制服姿なので一目で未成年だとバレるのだ。
おそらく受付時点で宿泊を断られる。



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