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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第21章 ネクストステージ




冷静さを崩さない乙骨に対して虎杖は必死だ。
ナイフを逆手に持ち、反転攻勢を仕掛ける。


ビビるな、間合いを詰めろ!
呪力を込めろ!!









交流会前、まだ虎杖が匿われていた頃―


五条との特訓の中で呪具の話が出たことがあった。


「タイプによっては得物の扱いを軸に修行を進めるんだけど、呪具頼りとかになって呪力操作が疎かになっても嫌だし」

ヒラヒラと五条の手の中で弄ばれる小刀を何の気なしに眺めていた。

「悠仁にはこういうのはまだ先かな。屠坐魔は応急処置ね」











刀の刃を受けると呪力がぶつかり合って音を立てる。

上段から、下段から、更に横薙ぎに襲ってくる刀をなんとか凌ぐ。


習ってねーんだよ!
クソッ、こんなことなら渡辺にもっと刀のこと聞いとくんだった……!



凄まじい呪力が上乗せされた剣技はとてつもない重さで虎杖の膂力をもってしても押し切られそうだ。
しかも下手に受ければナイフが折られそうになる。


「意識が刀にいきすぎ」


手元が跳ね上げられ、ガラ空きになった胴に前蹴りが入った。


虎杖の息が詰まる。

ただの前蹴りがなんつー重さだ……!


堪らず後退った虎杖に乙骨の刀が振り下ろされる。

その刀を受けようとナイフを構えた。



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