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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第20章 10月31日 渋谷にて



「渋谷が大変なことになってるって聞いて、もっと早く来れたらよかったんだけど……」

「そ、そんなことないですよ、すごく心強いです……!」


ごめんね、と眉を寄せる乙骨になずなが首を振った。




「乙骨先輩は今の渋谷の状況、どこまで知ってますか?」


乙骨は渋谷に入ったばかりということで、伏黒が手早く情報を共有する。


突如渋谷駅を中心に複数の帳が下ろされ、一般人が閉じ込められたこと。

魂の形を変える術式を持つ特級呪霊が閉じ込めた一般人を改造人間に変え、残った一般人を渋谷駅B5Fに追いやったこと。

黒幕が五条を連れてこいと要求し、当初はこれを呑む形で五条単独での渋谷平定を命じられたこと。



さすがに五条が封印されたことについては乙骨も信じられないようで、瞠目していた。


そして五条封印後、改造人間が一般人を襲い始め、待機していた1、2年生達が一級術師と共に渋谷駅へ突入、そこから今に至るまで、数々の戦いでほぼ全員が負傷し、真希をはじめ動けない者、狗巻のように音信不通となっている者がいることを伝える。


すると乙骨は引き結んでいた口を開いた。


「狗巻君は僕がさっき見つけたよ。今、リカちゃんに家入さんの所へ送ってもらってる」

「そ、それじゃ狗巻先輩も怪我を……?」

「うん、落ち着いて聞いてね?……狗巻君、左腕を完全に失ってた。109の辺りで激しい戦闘があったみたいで、崩落に巻き込まれたって」

「……っ!?」


宿儺の攻撃に巻き込まれた!?



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