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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第20章 10月31日 渋谷にて



109近くのビル内に避難していた仮装した人々は外で何が起こっているのか知らない。



「携帯どう?」

「ダメ、まだ圏外」

「私も……」


真っ暗な中、スマホの画面だけがポツポツと光っている。


「ケイコはあんまりイジんないで。2人共電池切れたら大変」

「あ、そっか……」

「……でも、もうそんなに心配いらないと思うんだ」

「はぁ?」

「メガホンの人いたでしょう」

メガホンを手に避難誘導をしていた男子高生を思い出す。

とても1人では誘導できない程の人数がいたはずだったが、不思議と皆が彼の声に従い、ここに避難してきたのだ。


「あぁ、あの人なん……」




しかし、ここも既に安全な場所ではなくなっていた。

突如として無数の斬撃が襲い掛かり、ビルの壁、内部の家具など含め、硬さ関係なく切り刻まれていく。















宿儺の斬撃は2種類。

・通常の斬撃“解”
・呪力差、強度に応じ、一太刀で対象を卸す“捌(ハチ)”


必中効果範囲内の呪力を帯びたモノには“捌”、呪力のないモノには“解”が、


“伏魔御厨子”が消えるまで絶え間なく浴びせられる。



魔虚羅ごと、周囲一帯が更地になっていく。




唯一の魔虚羅の破り方

“初見の技にて適応前に屠る”

“捌”はその条件を満たしているが、適応が“解”ではなく斬撃そのものに行われた場合、その限りではない。



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