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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第20章 10月31日 渋谷にて



考えなしにただ戦うだけでは到底倒せない。



ニ撃目……

一撃目は正のエネルギーから一転、ニ撃目には呪力が籠められていた。

俺の斬撃、“解”も見切ってきた。
どちらもあの背部の法陣が回転した後にだ。


布瑠の言(こと)とあの法陣は、完全な循環と調和を意味する。
推し測るにこの式神の能力は……


あらゆる事象への適応!!






あの少年院の時、まだ指を3本しか取り込んでいなかった俺なら敗れていたかもしれんな。


「ケヒッ、クックックッ」


「魅せてくれたな、伏黒恵!」



満足げに笑い、両手で掌印を組む。



―領域展開―


「伏魔御厨子」



牛の頭骨が山積みになった空間。
屋根から人の頭蓋骨が吊るされ、肋骨や角があしらわれ、大口を開けた堂が出現する。



“伏魔御厨子”は他の者の領域とは異なり、結界で空間を分断しない。


結界を閉じず、生得領域を具現化することはキャンバスを用いず空に絵を描くに等しい、正に神業。

加えて、相手に逃げ道を与えるという“縛り”により底上げされた必中効果範囲は、最大半径約200mに及ぶ。



しかし、伏黒への影響を考慮して効果範囲を半径140mかつ地上のみに絞る。



109付近を中心に広大な必中範囲が設定された。



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