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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第18章 無垢なる贄と仮初の平穏と



質問は次第にエスカレートしていき、胸派?尻派?とまで聞かれる始末。


以前は、交流会で初対面のはずの東堂といつの間に仲良くなったのかという話から始まり、好みのタイプを聞かれて“ケツとタッパのデカい女の子”と答えたら、いきなり東堂が泣き出した。

……と思ったら、親友認定してきたという謎現象を聞いた後で「じゃあ皆の好みは?」なんて話に発展したのだ。


その時ちょうど任務の連絡が入り、伏黒はその場を抜け出せた。



しかし今回はスマホを服と一緒に置いてきているし、特に急ぎの用があるわけでもないため、逃げ道がない。


「なあってば!」

「……別に容姿は関係ねぇよ。揺るぎない人間性があればそれだけでいい」


はぐらかそうとしてもせがんでくる虎杖に、伏黒もとうとう折れた。





「そっか、うーん、それじゃあ……」

「まだあんのかよ。しつこいぞ」

「最後だから!最後に1個だけ!……釘崎と渡辺だったらどっちが好き?」

「……なんでその2人なんだ?」

「いいから!」


虎杖は顔にこそ出さないが、内心ではここで釘崎と答えられたらどうしようかとヒヤヒヤだ。

ちなみに伏黒が普段関わりを持っている女子には真希もいるが、なんとなく伏黒は年上好きそうという虎杖の勝手な印象により、敢えて選択肢には入れていなかったりする。



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