• テキストサイズ

妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第18章 無垢なる贄と仮初の平穏と



「崎花温泉……ちょっとなずな、美人の湯だって!」

「び、美人の湯!?」


早速温泉を調べた野薔薇が盛り上がり始め、美人の湯と聞いてなずなも黙っていられず、野薔薇のスマホの画面を見せてもらう。



「山奥の秘湯……あ、湯の花も売ってるんだね」

「お土産に買ってったら?高専のお風呂に入れれるんじゃない?」


さすがに現地の泉質とはいかないが、高専でも温泉気分が味わえるんじゃないかと提案してみるが、なずなは悩むように難しい顔をしている。


「ううん、やめとく。風呂釜痛めちゃうし……」

「そうなの?でも、別に1日くらいいいじゃない」


どうせ高専の大浴場に入るのは多くても真希、野薔薇、なずなの3人なのだから、3人で都合を合わせ、入浴後にお湯を抜いてしまえばバレない。

しかし、真面目ななずなはそれにも抵抗があるようだ。


「ダメだよ、ほら、注意書きにも書いてあるし」


そう言って細かい注意書きの一文を指差すなずな。
隅々までしっかり読むところが彼女らしい。


「じゃ、尚更今日はしっかり温泉入らなきゃなんないわよ。伊地知さん、どんな所に泊まるの?」

「崎花旅亭という露天風呂もある温泉旅館ですよ」

「え、ここ?……夕飯、結構豪華じゃない!朝はバイキングだし!」

「ホントだ、うまそう!」



/ 1228ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp