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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第18章 無垢なる贄と仮初の平穏と



「さて!集まってもらったのは他でもない。皆にある人物の捕縛を頼みたくてね」


ひとつ手を叩いて向き直った五条は任務の概要を説明し始めた。



事の発端は今年の7月、英集少年院での任務後、五条が生き返った虎杖を匿って密かに特訓をつけていた時のこと。

五条が単独になるところを狙って、徒党を組んだ特級呪霊が襲撃してきた。
もちろんそんなことで五条が負けるはずもなく、返り討ちに。


ここまでは1年生達にも情報共有されている。




問題はここから。
五条が返り討ちにした呪霊を助けた特級呪霊が虎杖復帰直後の交流会に現れ、団体戦中の学生達を襲った。

しかしこれは陽動で、その騒ぎに乗じて高専忌庫に保管されていた宿儺の指と呪胎九相図を奪われてしまったのだ。
これらを盗んだのは、交流会前に七海と虎杖が遭遇していた魂の形を変える術式を持つ特級呪霊。

交流会では五条のみを拒絶する高度な帳や呪詛師も入り込んでいたことから、特級呪霊と呪詛師が組んでおり、更に高専内部から情報を流した内通者がいると判断し、極秘裏に調査を進めていた。


「今回のターゲットはその内通者。歌姫が現地にいるから、彼女と協力して捕まえてほしい」

「……マジで極秘任務だったのね」

「交流会の時もそうだったけどさぁ、野薔薇は僕のことなんだと思ってるわけ?」


グレートティーチャーよ?呪術界最強よ?とウザ絡みを始める五条を適当にあしらって、4人は内通者が潜伏しているとみられる施設へ出発した。



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