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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第16章 断章 極彩



「天内の首に3000万の懸賞金?」

『ああ、呪詛師御用達の闇サイトで期限付き、明後日の午前11時までだそうだ』

「成程ね」


電話を切ると目前の呪詛師達を見据える。

目の部分をマルとバツに切り抜いた紙袋を被った彼らは、服装も背格好も同じだ。

ついでに五条の六眼に映る呪力も全く同一。


五条の背に隠れた理子は少しだけ顔を覗かせて男の人数を数え始める。


「2、3、4人……皆同じ背格好じゃ、式神か?」

言ってる側からもう1人出てきた。

「増えた!5人じゃ!」


一方五条は特に慌てる様子もなく、ポリポリと頭を掻く。


「ったく、呪術師は年中人手不足だってのに。転職するなら歓迎するよ、オッサン」

「いやぁ職安も楽じゃねぇだろ。そのガキを譲ってくれればそれでいい」

「どこがいいんだよ、こんなガキ」


盤星教か“Q”か、あるいは他の勢力か、懸賞金をかけたのが誰かは分からないが、面倒なことをしてくれる。


悪態をつきながら、呪力を練り、手近にいる男2人の間に“蒼”を放つ。


狙われた2人は宙に浮き、お互いの頭をぶつけ合って一瞬で潰れた。

しかし同じ顔の男3人は驚くばかりで何も起こっていない。

本体を叩けばその他は消えるなりするはずだ。


「式神が消えん!どれが本体じゃ!?」

「式神じゃねぇ、分身だ。全部本体のな」


一応理子の頭を下げさせると、別の2人の分身の拳が五条の前で止まった。


「んだコレ!?」

「無限、アキレスと亀だよ」

「あぁ!?」

「勉強は大事って話」


またも分身の顔が潰れる。

これで残り1人、最後に残ったのが本体だ。
そして同時に相手の術式も判明する。




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