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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第16章 断章 極彩



『……続いて、昨日静岡県浜松市で起きた爆発事故。原因はガス管の経年劣化!?現場の節アナウンサー?』


高専のテレビではこんなニュースが流れていた。

そのテレビの下で、五条、夏油、家入は床に正座している。


「この中に『帳は自分で降ろすから』と補助監督を置き去りにした奴がいるな?そして帳を忘れた……名乗り出ろ」


3人と向かい合って椅子に座っているのは、一級術師であり、この問題児達の担任でもある夜蛾 正道。


「先生!犯人探しはやめませんか!?」

そう言って手を挙げた五条、両隣の2人は黙って五条を指差している。


「悟だな」


五条の頭に指導という名の拳骨が落とされた。









「そもそもさぁ、帳ってそこまで必要?」


夜蛾の説教の後、五条は教室の机で口を尖らせた。
その端正な顔に似合わず頭に鎮座した見事なたんこぶが鈍く痛む。


「別にパンピーに見られたってよくねぇ?呪霊も呪術も見えねぇんだし」

「駄目に決まってるだろ」

姿勢を崩して机に肘をついた五条とは対照的にきちんと腰掛け、足を組んだ夏油がたしなめる。



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