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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第14章 最強の教示



なずなから足音の種明かしを聞いた五条は、満足げに目を細めた。


なるほど、さながらアクティブ・ソナーというところか。


六眼に映るなずなの中を廻る呪力は、昨日よりもずっと濃く、局所集中で効果的に彼女の身体強化をしている。

まだ出力するまでには至っていないが、それでも今まで扱ったことのない程の呪力量を鬼切から吸い上げているのだ。


これは出力してくるのも時間の問題。

ならば、五条のやることはただ一つだ。


「いいねぇ、その調子でペース上げていこうか!」


なずなとの距離を詰め、五条はどこかわくわくしながら攻勢に転じた。









宣言通り昨日よりもペースが上がった五条の攻撃をなずなは懸命に捌く。


大丈夫、ついていけてる……!


五条先生の動き方……特徴というか癖みたいなものもだんだん分かってきた。




飛んできた拳を鬼切で受ける。

無限に阻まれ、拳は刃に当たることはなく、独特の感触で鬼切を押し返してくる。

何に触れている訳でもないのに、ピタリと止まり、押し退けられる感触。


武具を使う打ち合いに比べて、どのくらいの力加減でどんな角度から打ち込まれているのか掴み難い。



拳や蹴りだけでなく、足捌きや呼吸からどんな動きをしているか、どんな攻撃をしようとしているかまで予測しないと対応しきれない。



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