第13章 八十八橋の呪詛
虎杖と野薔薇は唖然として、新田となずなも驚いて伏黒を見ると、本人は気まずそうに顔を逸らした。
「俺、中学、ココ……」
片言になっている伏黒の頬を野薔薇が、頭を虎杖が捕まえ、ギギギと無理やり前を向かせる。
「それも驚きだけど、そうじゃねーだろ!こっち見ろ!」
「何した?オマエ、中学で何した!?いや、アイツらに聞いた方が早いな」
即座に野薔薇が少年達へ向き直った。
「オイ!バカA、バカB、コイツに何された?」
少年2人は不名誉なあだ名で呼ばれていることにも特に反発せず、しおらしくお辞儀の姿勢のまま顔だけ上げて、説明し始めた。
「俺ら……っていうか、この辺の不良、半グレ、その他諸々、伏黒さんにボコられてますから」
えっ……?
今の伏黒からはあまりに想像できない行動に、思わず伏黒を掴んだ手が離れる。
すると伏黒は再び後ろを向いてしまい……
「ボ、コった……」
またもや片言で証言した。
「なんでさっきから片言なんだよ!こっち見ろって!!」
再び野薔薇が伏黒の頬に掴みかかり、虎杖もそれに続く。
「何してんの?オマエ、何してんの!?」