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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第11章 いざ行かん、夢の国



空き教室の机に野薔薇が広げたのはTDLの写真。

しっかり記念撮影されているものから、いつ撮ったのか分からない不意の表情、仕草のものまである。


「わぁ!」

なずなは思わず感嘆の声を上げた。


「この前の写真でアルバム作ろうと思って」

ハイこれ、と差し出されたのは1冊のフォトアルバム。


「1冊しかないけど、私がもらっちゃっていいの?皆の分は大丈夫?」

「アプリで共有しといたから大丈夫よ。なずなの携帯だとアプリ入らないでしょ?」


実は、野薔薇が腹案として隠していたなずなの昇級祝いがこのアルバムだ。

お金のかからないもので、お祝いということを隠して別の口実がつけられるもの。
ちなみに、フォトアルバムは男子2人に買わせたものだが、高専の事務室から発見されたという体にしてある。



しかし、なずなはそんなこととは露知らず、熱心に写真を吟味し始めた。


まずは、お城をバックにして最初に記念撮影した写真。
伏黒くんが撮影しようとしたのを野薔薇ちゃんが止めて、虎杖くんが別のお客さんに頼んでたっけ。

こっちはキャラクターと撮影した写真。
皆同じポーズで写ってる。


次に手に取ったのは皆でワッフルを食べている時の写真だ。
この時は確か、結構長い列ができていて、1回諦めてアトラクションに乗ってから、もう一度買いに行ったんだ。


写真を見返す度に楽しい記憶が思い出されて、思わず笑顔になる。


……おっと、こんなことをしていると、いつまで経っても終わらないかも。


気を取り直して、なるべく時系列になるようにアルバムに写真を貼っていく。



これは……いつ撮ったんだろ?
ポップコーンを持った私とそれを1つつまんでいる伏黒くんが写ってる。

伏黒くん、指が長くて手がきれい、
背も高くてスラっとしてて、かっこいいな……


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