• テキストサイズ

妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第35章 断章 波乱万丈!成人の日



田代から振られる話題はなずなにとっては返答に困るものだった。

高校は呪術高専と素直に答える訳にはいかないので、宗教系の高校としか答えられず、そうすると今度はどんな宗教かと問われる。

呪術なんて怪しさ満点だし、かといって陰陽道などは宗教ではない気がする。


「し、神道……になるのかな?」

「おお、じゃあ神社とか?あ、もしかして巫女さん!?」

「う、うーん、ちょっと違うような……」

でも京都の歌姫先生はいつも巫女装束だから間違いではないのかな……?

「渡辺さんが巫女さんになったらすっごく可愛いよ。どこの神社にいるの?」

「えっと、神社に勤めているとかではなくて……」

「じゃあさ、今度巫女さんの着物着てみてよ〜!」

「そ、それはちょっと……」

グイグイと来る田代をなずなは戸惑うことしかできない。

助けて、恵くん……!


キッパリと断れればいいのだが、田代のあるものを見てしまったなずなには断れなかった。


質問攻めを受ける中、田代の肩を見やる。

そこには複数の蝿頭がくすくすと笑いながら田代の髪の毛を引っ張って遊んでいた。


ど、どうしよう、
今のうちに祓っておいた方がいいんだろうけど、こんな所じゃ祓えない……!

なんとか2人きりの状況を作ることができれば彼の目を盗んでこっそり祓うこともできそうだが、ここは人が多い。


「渡辺さん、この後時間ある?よかったらバーで飲み直さない?」

「えっと、飲み直す……?」

「だって全然飲んでないじゃん。渡辺さんも飲み足りなくない?」

「の、飲み足りてはいますけど、時間はあります」


これは渡りに船……かもしれない。

恵くんに帰りが遅くなることを連絡して、田代くんに取り憑いてる蝿頭を祓ったらすぐに帰れば……


そう考えて携帯電話を取り出すと、田代に止められた。


「連絡なんて後でいいよ〜、それより今は俺だけ見てて?」

「あの、それはちょっと困るんですけど、」

「いいからいいから」


/ 1247ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp