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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第29章 断章 善意武装ナンパ撃退術









……どうしてこうなった?


少し離れた場所にはなずなが1人でポツンと立っており、伏黒達はそれを建物の影から窺っている状況だ。


待ち合わせ場所として有名なスポットなので他にも人はいるものの、方向音痴のせいで普段誰かと共に行動することの多いなずなは不安そうに視線を泳がせており、五条が指定したこの場所が本当に合っているのか不安そうにしている。



あの後、五条が「百聞は一見にしかず、だよね」と言って乗り気で彼女が1人になるようセッティングしてしまった。

こっちは一言も頼んでないというのに。


しかもいつの間にか野薔薇まで誘っており、1年3人と五条でなずなを覗き見ている状況だ。


「渡辺1人でここまで来たの?」

「違うよ、僕と一緒に来てちょっと野暮用があるって抜けてきた」

「ひっでぇ」

野暮用がこんな覗き見と知ったら、と思うと真面目に待つなずなが不憫になってくる。



少し待つと、五条の言った通りなずなに声をかける者が現れた。


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