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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第28章 断章 浜辺の誘惑








なんで俺がこんなことに……


伏黒はそうひとりごちながらこの状況をどう乗り切ろうかと頭を悩ませていた。



「ねぇ、おにーさんも一緒に行こ?」

「いや、俺は……」


早く皆の所へ戻りたいが、行手を阻むように3人の女性が立ち塞がっている。


向こうでバーベキューをしていて、大人数の方が楽しいからといきなり声をかけられたのだ。

そこで咄嗟に立ち止まってしまったのが失敗だった。
しまったと思った時にはもう遅かった。


これが男ならさっさと押し退けただろう。

だが相手は水着の女性、容易に触れるのは憚られる。


水球がひと段落した後、トイレに行くのに1人で離れたのがまずかったのか、だが連れ立って行くようなものでもないし、急いで戻った方がよかったのか……?



いや、今はそんな分析をしている場合ではない。


無難に切り抜けられるような言い訳もすぐ思いつかず、どうしようかと考えあぐねていると、



「あ、あああの!」


後ろからなずなの上擦った声がした。



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