• テキストサイズ

妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第24章 おかえり








諸々の検査を全て受け終えたなずなは、家入に案内されて地下の病室に入った。

おびただしい数の呪符が貼り付けられ、元の壁が見えなくなっており、照明も薄暗い。

病室の中央にはベッドが1台だけ置かれ、そこに伏黒は寝かされ、太い縄で縛りつけられていた。


「恵くん……!」

なずなはベッドに駆け寄り、伏黒の手を握る。

握った手にはしっかりとした温もりがあり、呼吸は正常、顔色も悪くはない。

それを見てほっと胸を撫で下ろす。


ただ、伏黒の中にあるはずの鬼切はその気配すら感じられなかった。
これも術式使用禁止の縛りの影響なのかもしれない。


「悪いな、いつ宿儺が出てくるか分からない以上、自由にさせておく訳にもいかなくてな」

「私もこの対応はしょうがないと思います。……その、宿儺をちゃんと封印できたか断言はできないので……」



/ 1120ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp