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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第24章 おかえり



「鬼切の本来の術式効果が私の知っていた効果じゃなかったんです。1000年前から鬼を斬るための呪いが込められていて、宿儺を鬼として斬ることができました……でも、私の実力が全然足りなくて、封印に使ったんです」

宿儺の臍に鬼切を突き刺して封印したことを説明すると、なずなは虎杖に向き直り、2つ目の質問に答えた。

「だから鬼切は今も宿儺の生得領域内だと思う。鬼切だけじゃ足りなかったから私も術式をこの先一生使わないって縛りを作って封印能力を底上げして……鬼切は宿儺の魂を削り続けているはず」

「なずなの領域は裏梅って術師に外から破壊されたはずだが、そもそも封印は成功したのか?」

「宿儺が意識を失うところまでは確認して領域を解きました。あの、外から壊されたって感じではなかったです」

「じゃあなずなが領域を解くのと破壊されたのがほぼ同時だったってことか」


伏黒の肉体を乗っ取ろうとした宿儺の魂を封印したとなれば、伏黒の身体から宿儺の紋様が消えたことも納得できる。

あとは、なぜ伏黒が意識を取り戻さないのかだけだ。



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