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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第7章 日々是特訓



特訓を開始してからしばらく経ち、伏黒は棍、木刀の他にも実際の呪具である刀や槍、暗器など、真希の教えで次々と使い方を叩き込まれた。

「よし、武具の扱いは一通りこんなもんか。次は私以外とやってもらう」

真希の視線の先にはキャシィに翻弄されながらも反撃するなずながいる。

「渡辺と、ですか?」

「ああ、私とばかり戦ってても他の相手ができなくなるからな。それに、お互いの戦闘スタイルを知っておけば、実戦で連携するときも役に立つ」


真希はなずなの方を向き、声を張る。

「なずな、ソイツ返してこい!今日は恵と打ち合いだ」

「は、はい!」

二つ返事して、キャシィの背後から体当たりして締め上げる。

なずなはキャシィに勢いさえつけさせなければ、動いている間でも拘束できるようになっていた。

そのまま学長室までキャシィを返却しに行く。






「失礼します……?」

学長室に断りをいれて入るが、夜蛾は不在のようだった。

これでは術式を解いてもらえない。


どうしたものか……

腕の中のキャシィはここに向かう途中に時間切れで動かなくなっているが、10分後にはまた動き出す。

今日は伏黒くんと打ち合いと言っていたから、そこにキャシィが乱入するのはよろしくない。

しょうがない、少し可哀想な気もするけれど、柱に縛りつけよう。




急いで自室からビニール紐を取って学長室に戻り、キャシィをぐるぐる巻きにする。


「これでよし。ごめんね、キャシィ」

キャシィに一言謝り、なずなはグラウンドへ向かった。



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