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妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第23章 本領



「なんで先輩達は総則をすぐ追加しなかったの?」

そう言って虎杖は指を1本ずつ立てて事前に打ち合わせていた追加ルールを確認する。

①点の受け渡し
②結界の出入り
③結界内外での通信
④死滅回游からの離脱

「どんなルールを追加するかはざっと決まってたよな?」

「それなんだが、まず①死滅回游の参加者は19日間点の変動がないと術式を剥奪される。この“剥奪”っていうのが脳をいじることになるから実質“死”を意味する。だから泳者は殺し合いを強制させられるって話だったよな」

伏黒の補足に真希が頷いて続ける。

「そのために殺し合わずに得点を変動させるため、ルール追加で点の譲渡を可能にした。これは悠仁が既に追加済みだ」

「俺っていうか、日車なんだけど」

「問題は②と③、結界の人間と電波の出入りについてのルール追加だ」

指で2と3を示した真希に虎杖は首を傾げた。

「何が問題なの?」

「今、泳者は結界を出入りすることができない」

すると今度は来栖が手を挙げる。

「私、できますよ」

少しの沈黙。

「……かなりなんでやねんなんだけど」

「私っていうか、天使の術式です」

「それは自分以外もできるか?」

「それは厳しいな。私の術式で結界術を消滅させるには結界の大元を消滅させないといけない。その所在が分からないと結界を素通りできるのはあくまで私達だけだな」

真希は頭を掻いた。

「そう上手くはいかないか。まあその②③なんだが、死滅回游の総則は初めから泳者と電波の出入りについては何も禁止なんかしてないんだよ」



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