第22章 呪い合い、殺し合い、
カウンターはかなりのスピードで回り、100単位でどんどん増えていく。
不自然すぎる。
まだ結界の外にこれだけの人数の術師がおり、それらが一斉に回游に参加しているとは到底考えられない。
一体何が起こっているのか。
全く訳が分からない中、人数のカウントは800を突破しても勢いが落ちない。
「コガネ、その中の非術師の人数は?」
「こちらになります」
天使の質問に答えたコガネの表示は変わらずだ。
つまり、大人数の非術師が回游に入ってきているということ。
判明してもなお、5人とも理解できなかった。
なぜ非術師が大挙して結界に入ってきたのか。
何らかの目的があるのか、あるいは外で何かあり、ここに逃げ込んできたのか。
それとも……
「羂索の差し金か……!」
「!?」
天使の一言に全員が驚愕する中、コガネの表示したカウンターは1000を少し越えたあたりでようやく止まった。