• テキストサイズ

妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第22章 呪い合い、殺し合い、



伏黒の表情の変化から意図が伝わったことを確信した虎杖はジェスチャーを止め、なぜ宿儺が自ら“堕天”だと明かしたのか考える。


俺が口を滑らせる前にっつってわざわざ口止めした。

なんでだ?
宿儺が黙ってれば済む話じゃねぇのか?


これまでの宿儺の言動からただの気まぐれとは考えにくい。
何か意図があるはずだ。

何も知らずに俺が宿儺の器だと明かしたらどうなる?

天使はすぐにでも俺を殺しにかかるか?


それが宿儺にとって都合が悪いってことか。

でも指はあと5本残ってる。
俺が死んでも復活の目が完全に潰れる訳じゃない。


だとすると天使の手で殺されることがまずいのか?

……天使に復活の余地なく“完全に”宿儺を殺すだけの能力があるから。


そうだとすると話が合う。


―断言する。奴に自死する度胸はない―


まだナメてんのか?
一回死んでやったのを忘れたのか?

点は貯まった。
伏黒はもう大丈夫。

先輩らがまだルールを追加しない理由が分からんが、それが終わったら……


死んでやるよ。




俺が死んで、
半分以上の宿儺が消えて、
五条先生が復活する。


安いもんだ。




/ 1120ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp