• テキストサイズ

妖刀使いの臆病呪術師【呪術廻戦】

第22章 呪い合い、殺し合い、



なずなは突然の虎杖の動作に驚いて固まっていたが、同じ動きを繰り返し始めたのを見て、何かのジェスチャーだと気づいた。

ただ肝心な“何の”ジェスチャーなのかが分からない。


パタパタしてるのは、羽……?

それが虎杖くんに……は、生えるってこと?
来栖さんみたいに?

じゃあほっぺをなぞってるのは?
えっと……ひげ剃り、とか?



……いくら何でも違う気がする。
多分そうじゃない、

そうじゃないはずなんだけど……!


口をへの字にしながら懸命に考えても妥当な結論に至らなかった。







伏黒も虎杖の妙な動作に目をすがめる。

何か伝えようとしている……?


分からん……
何が言いたいんだ?

でも移動したってことは来栖には知られたくない話……


来栖を横目に確認してすぐ虎杖に視線を戻す。


その証拠に来栖だけは虎杖の謎のジェスチャーが見えていない。


テーブルに肘をつき、顎に手を当てる。


来栖……?

いや、天使か……


天使に知られるとまずい話……


そこではたと思い当たり、瞠目して顔を上げると、肯定するように虎杖がうんうんと頷いた。


五条先生の封印を解くには天使の協力が不可欠、
協力条件は“堕天”という泳者を殺すこと……!


だが“堕天”は宿儺!?
つまり天使の標的は虎杖悠仁!!



/ 1102ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp